コラム・農場便り

相原の野菜をありがとうございます。

 5月4日、母が亡くなりました。74歳の早すぎる死でした。お坊さんのご都合で間が空き12日の通夜、13日の告別式を生前の母の強い希望で家族葬にて執り行いました。生前は皆様には本当にお世話になり、只々感謝の言葉しかありません。ありがとうございました。

 相原農場の有機農業への道は母が切り開いてくれたものです。そこで浅井まり子さんと出会い、食生活研究会と関われずっと支え続けて頂きました。母が亡くなってからの8日間を家で母と一緒に過ごせたことは家族にとって母の死を受け入れるための大切な時間となりました。その間、たくさんの方々とお会いして母の話ができ、また、自分が知らなかった母の言葉を聞けました。いろいろなことを感じ、学べる貴重な時間でした。

田んぼや畑の農作業もだいぶ遅れてはいますが、今なら頑張ればまだギリギリ間に合うでしょう。家族のために時間をかけてお別れさせてくれ、落ち込む暇の無いくらいに作業を進めなければならないタイミングで葬儀が終えられたことは母の気遣いだったのではと思います。

葬儀の次の日、一日だけ鶯が朝から夕方まで屋敷林の中で鳴き通しでした。すぐ近くにまでやってきて鳴ここともありました。今までこんなことはありません。母は歌が好きだったので、きっとあの鶯はお母さんだね、とみんなで話していました。鶯が鳴いていたのはこの日一日だけです。

家族同然の研修生も葬儀への参列は延べ100人を超え、改めて生前の母の姿を思い起こしました。みんな口をそろえ、「お母さんからは生き方を教わった。」と言っていました。実の息子以上に母の思いを受け継いでいる人たちがこんなにもたくさんいてくれるのはとても嬉しいことです。母の生きた証がここにしっかりあります。残された相原家一同も母のスピリットをしっかり受け継ぎこれからも有機農業の道を進んでいきます。

皆さま本当にありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしくお願い致します。

相原 成行

相原の野菜をありがとうございます!!

先日、相原の野菜を長く買い支えていただいている方からお電話があり、野菜セットの大根とズッキーニが傷んでいたということを伝えて頂きました。送られた後の野菜の状況を教えていただくことは本当にありがたいです。相原の野菜を取って頂いている他の方々の為だけでなく、相原農場の為にもなります。原因の一つはチェック不足でしたが、野菜の包装もポリのビニール袋よりは新聞紙の方が良いのでは?とアドバイスを頂きました。そんなやり取りの中、悪いところを取り除き、食べられるところは頂きましたと対応してくださったことを知り感謝の気持ちでいっぱいになりました。野菜を大切に扱っていただいているのだなと嬉しくなると同時にご迷惑が掛からないようにしっかりとしたものをお届けしなければ!と気が引き締まりました。皆様も何かお気づきのことがありましたら遠慮なくご連絡ください。連絡先は以下の通りです。

ファックス:0466-48-8949

メール  :aiharanoujou@gmail.com

例えば以下のような事を教えて下さい

・野菜が傷んでいた。状態が良くなかった。→改善します。

・野菜の食べ方を知りたい。

・こんな食べ方をしたら美味しかった。

・こんな野菜を作ってほしい。

などなど。

宜しくお願いいたします。

因みに今年相原農場でブレイクしたコールラビは浅漬け、煮物が一番多く食卓にでました。浅漬けは大人気であっという間に無くなります。煮物は肉じゃがならぬラビじゃが、カレー、スープなどなど。食感がしっかりしているので食べ心地も良く毎日食べています。

6/18相原成行   

相原の野菜をありがとうございます!!

6月22日、ようやくすべての田んぼの代掻きが終わりました。例年は代掻きと田植えが交互に行われるのですが、今年はまず代掻きを一気に終わらせその後に田植えも一気にやってしまおうという作戦です。本来ならば2回代掻きを行っていましたがこれも1回に減らし作業量を減らしました。代掻きした田んぼには水を張りヒエなどの草が生えないようにしています。梅雨寒で雨や曇りが多いお天気ですが、アオミドロの発生は抑えられ結果オーライという感じです。今年は7月まで田植えがかかってもOKと開き直っているので心にも少しゆとりがあります。でも、心苦しいのは、作付けが遅れた影響で、野菜の収穫が少なく、セット野菜も少しパワー不足かなということです。7月に入れば果菜類も勢いづいてくると思うのですが・・・。もうしばらくご辛抱くださいますようお願いいたします。そして今一番の心配事は27日に行う湘南学園の田植えのお天気です。予報では雨になるような感じですが、何とか午前中いっぱいお天気がもってもらえるよう祈ってます。

6/25相原

 

相原の野菜をありがとうございます!!

 6月30日、何とか今年の田植えが終わりました。母の葬儀があり、種もみ蒔きが遅れたこともあって今年は7月まで田植えが続くことを覚悟していました。でも昔は7月まで田植えはやっていたと両親や祖父母から聞いたことがあったので何とかなるでしょう!と思っていました。気になったので詳しく調べてみると田植えを終える目安として「半夏生」という言葉があるそうです。これは夏至から数えて11日目の日から5日間の時期を表す言葉で、田植えは半夏生に入る前に終わらせるものとされ、それを過ぎると秋の収穫が減ると言われ、農作業の大切な目安とされていたようです。田植えは今年で28回目ですが、初めて知った半夏生という言葉。農家としてまだまだですね。

 話は変わりますが、今年は梅雨らしいお天気が続き日照不足に悩まされています。果菜類の成りが悪いですね。まだナスやピーマン、キュウリをたくさん食べてもらえず残念です。トマトに至ってはほぼ全てが割れてしまい出荷できずにいます。青い空とギラギラした太陽はまだ雲の上だけです。梅雨が明けたら明けたで今度は日照りが待っているでしょうから、今の水分を畑に蓄えることができたらどんなに良いか!と考えたりもしますが、そうは上手くいかないのが農業ですね。その時々のお天気と真正面から向き合う以外に乗り越える道はありません。

 もうしばらく果菜類の量は少な目になってしまうと思います。その代わり玉ネギ、ジャガイモが多めに入っています。もうしばらくご辛抱いただけますか。

宜しくお願いいたします。

7/1 相原成行

相原の野菜をありがとうございます!!

 今日の野菜セットには「蜂蜜」が入っています。日照不足と低温で野菜の成りが少ない今、救世主の蜂蜜です。

これは相原農場の畑に巣箱を置き一年を通して蜂を飛ばし時期になると蜂蜜を集めている養蜂家の伊藤宏彰くん(通称ひろくん)の蜂蜜です。ひろくんは茅ヶ崎にhonobono工房を持ち蜂蜜を販売していますが、メインはイベントに出店して蜂蜜ドリンクを売っています。農・未来塾でもミツバチとネオニコチノイド系農薬との因果関係などお話をしてくれとても勉強になりました。農家が栽培する野菜の多くは花を咲かせ実をつけたり、実を食べる野菜ではなくても次の世代に種を残したりとミツバチの働きによって多くの恩恵を受けています。野菜とミツバチ、農家と養蜂家はベストパートナーですね。

 ひろくんの蜂蜜は何種類もありますが、食べて思うことは、蜂蜜ってこんなにも美味しいのか!ということと、こんなにもいろいろな味があるのか!という驚きです。蜜を集める時期によって咲いている花が変わるので一年通すと様々な味の蜂蜜に出会えます。相原農場の畑で集めた蜂蜜は初夏と秋に蜜絞りをしますが、味が全く違います。蜂が飛んでいる風景も農業の風景の一つだと強く思います。人も生き物も植物もそれぞれ必要とされつながっている関係は有機農業の姿そのものですね。

 今日お届けした蜂蜜は450円です。また食べてみたい!という方は同封のチラシを見て是非蜂蜜を買いに行ってください!

 

相原の野菜をありがとうございます!!

 いつまで続くのか⁉この日照不足。夏野菜の値段の高騰があちこちで聞こえてきています。思い出すのは1993年の冷夏。この年に酷似している気象条件なのだそうですが、一つ違うところはピナツボ火山の噴火。1993年はその影響が地球規模に広がり、8月にも低温が続き前代未聞の不作の年になったそうです。今年は梅雨が明ければ熱さが戻ってくるということですが、その梅雨がいったいいつ明けるのやら。梅雨が明ける前に夏野菜は壊滅状態になってしまうものもありそうです。それ以上に心配事は秋冬の野菜の作付にかなり影響が出そうだということ。畑の準備ができないのです。雨が多いのでトラクターが畑に入れず耕耘ができません。日照不足をものともしない草たちは元気いっぱいに育ち、畑は草の緑色に覆われています。大きく育った草をうない込むと分解に時間がかかり作付けが遅れます。種を蒔ける状態にするための工程が進められないのです。1991年に就農して以来、味わった事の無いピンチが目の前に広がっていますが今までの経験から知恵を絞ってこのピンチを乗り越えていこうと思います。ただ、農業は対策を立て実行してすぐに結果が表れるというものではありません。結果が出るまでに時間がかかります。その間、皆様にご迷惑おかけすることもあろうかと思いますが、お許しいただき待っていただけたら有難いです。どうぞ宜しくお願いいたします。

7/22 相原成行  

相原の野菜をありがとうございます!!

 長かった梅雨が明けました。待ちに待った太陽ですが今までなかなかお目にかかれなかったこともありこの強烈なエネルギーに人間も野菜もちょっと参っています。それでもパワー全開に勢いづいてきたのはキュウリ。キュウリが一気に採れ始めました。たっぷり水分を含んだ畑と太陽の光。採れないわけありません。グングン育っています。基本的に夏の野菜は体を冷やす効果があると言われています。キュウリはその一番手にあげられるでしょう。日中だけでなく夜まで暑苦しい熱帯夜が続く昨今の夏。塩もみしたキュウリを冷蔵庫に入れて冷やしまるまる一本をかじって食べる。暑さから身を守る強い味方になってくれるはずです。次におすすめはぬか漬け。日本が世界に誇る発酵食品。しかも各家庭にそれぞれの味があり、ぬか漬け巡りをしたいほど私は大好きです。特に古漬けになったキュウリを丸ごと一本かじって食べるのが楽しみです。しょっぱければ塩抜きして酸味が効いたぬか漬けを食べる。私にとって夏の定番です。手を加えるのであればキュウリの佃煮。これは暑さで食欲不振になってもご飯が食べてくなるパワーがあります。農家の食卓はその時採れる野菜のオンパレード。今までの研修生もお昼ご飯を食べながら、今までの人生で一番キュウリを食べた年です!とか言ってくれることがありました。それが、ナスだったりオクラだったりピーマンだったりするわけです。少し遅れましたがこれから夏本番、今年はどんな人生最大量の野菜の摂取があるのやら。いずれにしても、露地野菜はその年の気候に合ったものが良くできます。つまりは、それを食べていれば健康は心配ないということです。もちろん味付けは気を付けて。

8/1 相原成行

 

相原の野菜をありがとうございます!!

 台風15号、関東に大きな被害をもたらしました。いつもは微妙に反れてくれたり勢力が弱まったりで思ったほどの被害がなく助かっていましたが、今回の台風は勢力が強いまま神奈川県をほぼ直撃した感じでした。朝になり恐る恐る家の周りを確認すると、道路には木の枝葉が散乱して車など通行できない状態でした。運べるものを運んでいると「あれ、こんなところに木が生えていたっけ?」と。よくよく見てみると葉が下で幹が上。風で引きちぎられた欅の枝でした。枝と言ってもそこそこの大きさの地面に生えている欅と同等の大きさです。道路をふさがないでよかったとホッとしたのもつかの間。ちぎれた元の部分が電線に引っかかって倒れていないことが判明。早速東電に電話をしましたがつながりません。一時間ほどこまめに電話をかけていましたが一向につながらないので、これは自分たちで何とかする以外ないなと思い、いろいろ測ってみましたが、うちにあるトラクターのバケットではどうすることもできませんでした。そこで堆肥の材料の植木剪定枝を持ってきてくれる植木屋さんにヘルプ要請。すぐに飛んできてくれて様子を確認。一度戻り今度はクレーン車でやってきて作業開始。作業時間およそ30分ほどで完了。折れた枝の太さは直径30センチ以上。大物でした。植木屋さんには本当に感謝です。それから出荷の準備に入り収穫しながら畑の点検。種を蒔いたところにかけてある虫よけのネットは7割が吹き飛ばされ、太陽光処理しているビニールも約5割は飛ばされていました。絶好調の地這いキュウリは風に飛ばされ裏返り、なす、ピーマンなども斜めに傾いています。背丈ほどあったモロヘイヤは完全に地面を這うように寝ていました。出荷作業が終わったら畑のケアに入ります。何はともあれ怪我がなく済んだことは何よりも有難い。台風の後処理をすることで人間の身の丈を感じることができます。                            

9/9相原成行

相原の野菜をありがとうございます!

 台風15号で失うことが多かった畑ですが、ようやく小松菜、大根ヌキ菜の収穫までたどり着きました。嬉しい今シーズン初出荷ですが、今日の野菜セットは葉物が多いです。皆様にはお忙しい思いをさせてしまうことと思いますがどうぞ宜しくお願いいたします。

 台風の後、畑のメンテナンスより作付け(種まきや植え付け)を優先してやってきました。今、畑には発芽して順調に育っている野菜たちがいっぱいいます。今の端境期を乗り越えれば多種多様な野菜たちが皆様の下へとお届けできると思います。その中でも基本の野菜(小松菜、ほうれん草、普通の大根、普通のカブ、普通の人参)は多めに種を蒔きました。まずは基本の野菜を安定的にお届けして、ちょっと珍しい野菜をちりばめていこうと思っています。畑的にはこのタイミングで一雨ほしいところです。天気予報では雨マークがついているので期待していると、直近の天気予報になると雨が逃げていってしまうという始末。この辺りはなかなかうまくいきませんが、それも今に始まったことではありません。思い通りにならないのは農業の宿命。対応力を発揮して臨んでいきたいと思います。

9/30 相原成行 

 

相原の野菜をありがとうございます! 台風19号と出荷が重なり全ての出荷を午前中配達にしました。宅急便のドライバーさんも厳しい状況の中の配達となると思います。本当に感謝です。

今回の台風で果菜類などは終了するでしょう。今年最後のナス、ピーマン、キュウリになると思います。暑かった夏を思い出しながら・・・思い出したくない暑さですよね。気温の温かさの助けもあり、小松菜、カブ、水菜などの野菜が充実してきました。大根、人参ももう一息です。後から種を蒔いた野菜たちも順調に育ち今年の秋冬は皆さんに喜んでいただけると思っていましたが、台風19号で台無しにされてしまうかもしれません。最悪の状況と、無事に乗り越えた野菜の姿が交互に浮かんできます。思いは、何とかなってくれ!ということです。畑にあるものは祈るしかありませんが、タイミング的には定植ばっちりのブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、レタスなどがあります。定植する時間は充分にありました。けれども、グッと我慢して定植を見送りました。何もしないことが台風対策になることもあります。もし定植すればまだ活着もしない弱い苗が強風にさらされることになってしまうのです。苗場に集団でいれば被害も最小限に抑えることができます。

いずれにしても、非常に強い勢力で上陸の可能性のある台風です。一番南のコースを通り仮に上陸しなくても無傷で済むとは思えません。運とか奇跡とかいう言葉を信じたいですね。皆様もどうか無事で被害に会われませんように!

10/11 相原 成行

相原の野菜をありがとうございます!! 

 台風19号、まずは皆様のご無事をお祈り申し上げます。この接近前から一時間ごとに台風の予想進路をチェックしていました。東へ西へ微妙に予想範囲が移り変わていましたが、大きく反れることは期待できない距離まで台風が接近してきた時にはもう腹をくくるしかありませんでした。実際に台風の中心は相原農場のある藤沢市宮原の少し北を南西から北東へ進んでいました。コースとしては最悪の台風の進行方向に対して中心より右側に入っていました。テレビを見ながら窓にへばりつき欅の動く様子を見て台風の状態を観察していました。東寄りの風が激しくなってくると雨の量は収まってきて、風向きはだんだん南風へと変わっていき強さも増していきました。激しい突風の後、少し静かな風になりしばらくすると再び突風が吹きやれるということを繰り返し欅も折れんばかりのしなり具合を見せひやひやものでした。9時半を過ぎると風が静かになったので家の周りをチェック。15号の時のような大きな枝は折れていませんでしたが、細かい枝が散らばり、南側の道路は折れた枝で通行不能になっていました。翌朝、恐る恐る畑の見回りをしましたが、畑の野菜たちは何とか持ちこたえているように見えました。塩害の心配もなさそうです。雨が少なかったことが良かったのかもしれません。一日明けて14日、ダメージを受けた野菜と何とか持ちこたえた野菜の差が表れてきました。やはり畑の場所で違いが出てきたように思います。同じ地域でも少しの場所の違いによって天国と地獄の差となってしまいます。また、持ちこたえたといってもカブなどは葉がバキバキに折れ全ての葉物の付け根には土が入り込み後々影響が出てきそうです。野菜たちの生命力に期待するしかないのが現状です。もちろんこれ以降出来る限りの作付けも進めていきますが、今畑で頑張っている野菜たちの復活を一番祈りたいと思います。ナス、ピーマン、キュウリはこの台風で今シーズンの役目を終えました。よく頑張ってくれたと思います。秋冬野菜が順調に育ってきた矢先の台風にまた大きな試練を与えられました。でも、何度でも種を蒔き続けていくつもりです。     10/14相原成行

相原の野菜をありがとうございます!! 

10月24日現在、未だに一本の稲を刈ることもできず・・・、そうです、今年の稲刈りはまだ始まっていません。田植えが遅かったとはいえ、ここまで遅れているのは雨のせいです。田んぼにははけない水が溜まっていて中に入ればぐちょぐちょになってしまいます。数日雨が降らなくても田んぼに入れる状態にはならず、いよいよというタイミングでまた雨が降るという繰り返し。焦ってもどうなるものではありません。秋晴れを心待ちにこれ以上稲が倒れないようにと祈るのみです。畑の方も台風で痛めつけられた野菜が復活したものもあればどんどん傷みがひどくなっていく野菜もあります。中でもほうれん草は今までに蒔いた7割くらいがだめになってしまいました。過湿状態が続き、根が傷んで枯れてしまったのです。種は蒔き直していますが、秋の種蒔きは一日の遅れが一週間の収穫の遅れになると言われています。それだけ大切な種蒔きをやり直さなければならないのが今年のお天気です。葉物は種を蒔き直せますが長ネギは本来なら収穫間近。こちらもなかなか思うように育っていません。ネギの根っこは酸素がお好き。雨が多く土が湿るとその大好きな酸素が少なくなり育ちが悪くなります。収穫まではもう少し時間がかかりそうです。

しばらく葉物が多い野菜セットになってしまいます。緑黄色野菜をたっぷり食べて今から風邪やインフルエンザに負けない体つくりを始めましょう。

10/25 相原成行

 

相原の野菜をありがとうございます!

 11月に入りようやく稲刈りを始めることができました。相原農場以外にも足止めをくっている農家も多く、例年よりも稲刈りが終わっていない田んぼが目につきます。もう良いだろうと入った田んぼが予想よりぬかるんでいて、コンバイン、大丈夫か!?ということもありました。普段はできないキャタピラーの溝が深できるエリアがあり、そこに水が湧いてくるという今までに体験したことのない状況での稲刈りです。そういえば、ハサ掛けしている農家の方が今年は全然稲が乾かないと嘆いていました。雨が多かっただけでなく、晴れても田んぼの土から湿気が上がってくるので乾きが悪いそうです。コンバインでの稲刈りは乾燥機が必需品なので稲刈りの翌日には新米を食べることができます。今年は・・・・・籾摺り後に見た玄米の何とも小さいこと。日照不足に加え、相原農場の場合は田植えの遅さも影響してこのようになることは想像していましたが、現実を目の当たりにするとやっぱりがっかりします。脱穀後の籾袋の数も例年の2割~4割減といったところ。そこから米選機下に落ちるお米を考えたら、出荷できるお米の量はさらに少なくなってしまいます。それでも稲刈りまで辿り着けたことは大きな喜びです。玄米を精米すると、割れているお米も目につきます。状態も良くないのですが、これを炊いて食べたら新米はやはり新米でした。見てくれはどうであれキラキラ光る米粒によくぞここまで育ってくれたという思いが湧いてきました。実際今年は当たり前の作業ができず、収穫ゼロでも仕方ないとまで思っていましたが、ここまでこれたのは母からのプレゼントかもしれません。11月4日現在、稲刈りはまだ3割弱。残りも頑張って刈っていきます!

相原成行

相原の野菜をありがとうございます!

 

順調に稲刈りが進んでいましたが11月7日、コンバインが故障。変速レバーの肝の部分が壊れてしまったのです。そのため1~8まで変速できるはずが3速までしか入らず走行が困難になってしまいました。コンバインは20年以上のもの。農機具屋さんに見てもらったところ、もう部品が無いのでこのシリーズのコンバインはこの個所の故障はもう直すことができないとのこと。今はかろうじて動いているが症状が進むと全く動かなくなってしまうそうです。無理に使って田んぼの中や移動中の道路で動かなくなってしまったら大ごとです。動くうちに回収してもらうことにしました。走行以外は全く問題ないので何とももったいない話です。その時点で稲刈りはようやく半分過ぎたところ。まだまだ活躍してもらわなければならない主役を失い途方に暮れ・・・ているわけにはいきません。バインダーによる稲刈りに切り替えました。ところがこのバインダーも調子が今一つ。なかなか思うように作業が進みません。コンバインが順調ならば今年の稲刈りはもうフィニッシュを迎えているころ。そんなことを考えても作業が進むわけでもなく今ある持ち駒でやっていくしかありません。少々イライラモードに入っていますが、一歩ずつでも進んでいけばいつかゴールにたどり着きますね。深呼吸して自分にそう言い聞かせ今日も田んぼに向かいます。

11/11相原成行

 

相原の野菜をありがとうございます!

 一週間が経ちました。稲刈りは?というと、コンバインの中古が見つかり本日、17日に農場に届きました。残りの田んぼは5枚で5反弱。バインダーでも苦戦していたところだったので、コンバインの姿を見ると気持ちが高ぶってきました。本日の稲刈りは3枚の田んぼが終了し残りは2枚で3反弱。明日は月曜出荷日なので午後から稲刈りに入り何とか終わらせたいところです。コンバインはやはりパワーが違います。今までの停滞していた時間を取り戻すような活躍ぶりでした。明日の夕方には今年の稲刈りは終わっていてほしいですね。改めて機械の必要性を実感しましたが、便利な機械は値が張ります。時々機械を買うために野菜を売っているのでは!と思うくらいです。体一つで成り立つ農業は過去のもの。今の世の中、経済のスピードが速すぎますね。経済重視ではない価値観を作っていきたいと思います。そのために有機農業を実践していると言いても過言ではありません。収入が減っても心豊かに暮らせる方法はあるはずです。突き詰めたら最後は人の体です。経済に縛られず、じっくり丁寧な手作業の仕事をしていけたら、きっと永続的に農業は成り立っていくでしょう。仕事も生活も便利になり過ぎることで健康を害するのではないでしょうか。体を使わなくなりますからね。適度な不便さが必要なのだと思います。コンバインで稲刈りをすると籾袋を運ばなければなりません。30㎏ほどある籾袋を担いで足場の悪い田んぼを歩くとき、ちょっときつくなってきたなぁと思えば体力の低下を感じます。昨年と同じ感覚で担げて運べると、うん!まだ衰えていないぞ!と思えます。これからも籾袋を担いでいきたいですね。重ければ重いほど実りが良かったことになるので励みになります。             11/17相原成行

相原の野菜をありがとうございます!

 

11月18日午後6時5分、今年の稲刈りが終わりました。今年は稲刈りが中盤にさしかかった頃、コンバインが再起不能となるアクシデントに見舞われ、バインダーによる稲刈りに急遽切り換えました。しかし、うちのバインダーは調子が悪く、伊勢原の虎太郎君(研修卒業生)にバインダーを借りて何とか稲刈りが続けられました。本来はハサ架けして乾燥させた後に脱穀するのですが、稲刈りが遅れていたことが功を奏して刈り取ったそばからハーベスターで脱穀ができました。ベストなタイミングの稲刈りでは玄米の水分は20%を超えていますが今回はすでに17%前後まで下がっていたのでハーベスターでも脱穀できたのです。若干水分が高いので乾燥機に入れ乾燥させましたが、これもまた通常だと一晩はかかるところ2~3時間で乾燥が終わって燃料代もかかりませんでした。一見良いことのようですが、お米の質や、作業にかかる時間の問題があり、決して喜べる状況ではありませんでした。一体いつまで稲刈りが続くのか?と思っていた時、お世話になっている農機具屋さんから、茨城で、状態の良いコンバインの中古が出たことを知らされ、背に腹は代えられず、ローンを組んで購入しました。残り約5反(5000㎡)というところで、救世主のコンバインが登場です。バインダーでしたらおそらく1週間以上かかるところ2日で終わらせることができました。機械の力は偉大です。でもそれだけの作業をしてくれるわけですからお金もかかります。実際、お米の売り上げでは田んぼの機械を何一つ購入することはできません。農業はいろいろな機械を使い日々作業をしていますが、機械の維持や購入のために働いていると言っても過言ではありません。しかし機械が無ければ無いで生産性が落ちこれもまた厳しくなります。機械を大切に使い長持ちさせることが重要ですね。

11/25 相原成行     

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